伝説!ポリス・ストーリーシリーズをおさらい!

ポリス・ストーリー/レジェンドおすすめ映画
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本格アクション引退説をいい意味でことごとく裏切ってきたジャッキーが、「ライジング・ドラゴン」(原題:十二生肖 英題:Chinese Zodiac)を最後に、スタントマンを使わないアクションを引退すると宣言し、またも嬉しい裏切りを見せてくれました!
「ポリス・ストーリー レジェンド」を見る限り、引退宣言なんてどこへ行ったのか、ジャッキーの体を張ったアクションは現役続行のようです!
しかもこの「ポリス・ストーリー レジェンド」では、久しぶりと言っていい“リアルな本物の格闘”を見せてくれます。つまり、本物の武術家、中国武術散打チャンピオンとの力加減をしない全力の格闘シーンです。
また、リアリティを追及するため、「サンダーアーム/龍兄虎弟」での大怪我のジンクス“短髪”から解放されるべく、久しぶりの短髪で挑みました。

この「ポリス・ストーリー レジェンド(原題:警察故事2013)」は、2004年の「香港国際警察/NEW POLICE STORY(原題:新警察故事)」や1994年の「新ポリス・ストーリー(原題:重案組)」と同じく、1985年の「ポリス・ストーリー/香港国際警察(原題:警察故事)」から始まり1996年の「ファイナル・プロジェクト(原題:警察故事4之簡單任務)」まで4作に渡るシリーズとは無関係(厳密に言えば4作目も微妙)の作品ですが、原題に“警察故事”とあるジャッキーの刑事役作品は、一連のシリーズとして報じられているようです。

というわけで、もう一度、ジャッキー・チェンのポリス・ストーリーシリーズをおさらいしてみましょう!!

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ポリス・ストーリー/香港国際警察

ジャッキー自身最も気に入っているアクション映画の最高傑作。冒頭の銃撃戦から、バラックを下りながらの豪快なカーチェイス、傘を使ったバスでのスタント、ショッピングモールでの電飾を利用して70フィートのダイブなど、しびれるアクションが満載!
これらのアクションによりジャッキーは両手に大やけどを負い、4人が切り傷や骨折を負いました。
この映画で共演したマギー・チャンとは親友となり、トン・ピョウとも初共演、2人はその後も度々共演する事になります。
この映画はその後のハリウッド映画のアクションにも多大な影響を与えました。
DVDのデジタル・リマスター版では、ラストのカット編集が変わっているのが残念。オリジナルのほうが良かったです。

警察故事/Police Story/1985年/香港/ゴールデン・ハーベスト/1985年12月14日東宝東和配給

製作総指揮:レイモンド・チョウ 製作:レナード・ホー/ウィリー・チェン 監督/脚本/原案/主演:ジャッキー・チェン 脚本:エドワード・タン 撮影:チョン・イウジョウ 美術:オリヴァー・ウォン 音楽:マイケル・ライ

キャスト:マギー・チャン/ブリジット・リン/トン・ピョウ/チュア・ユエン/ベン・ラム/マース/フォン・ハクオン

受賞:香港電影金像奨最優秀映画賞/香港電影金像奨ベスト・アクション・デザイン賞(ジャッキー・チェン・スタントマン・チーム)/香港電影金像奨最優秀男優候補(ジャッキー・チェン)/香港電影金像奨最優秀監督賞(ジャッキー・チェン)/香港電影金像奨最優秀女優賞(ブリジット・リン)/電影金像奨最優秀撮影賞(チャン・ユーチョー)/電影金像奨最優秀編集賞(チャン・ユーチュン)

ポリス・ストーリー2 九龍の眼/クーロンズ・アイ

ポリス・ストーリーの続編。前作には及ばずとも、命懸けの素晴らしい格闘とスタントは健在です。敵は爆弾犯なので香港ならではの派手な爆破シーンが印象的。
前作の敵役が刑務所から釈放されて関わってくるなど、前作とのつながりを感じますが、扱いは完全に脇。また、捜査のために特殊能力を持つ部下を数名従えるなど、ストーリーに変化をつけていますが、それが逆にストーリーの大筋を分散させているようにも思います。しかしながら、レストランや公園など、それに関連するアクションはアクロバティックで見応えあります!
マギー・チャンやトン・ピョウが前作に引き続き共演していて、マギー・チャンはラスト撮影中に頭部に怪我を負いました
キック・スタイルの“アパアパ”とのラスト・バウトも印象に残りますが、走るバスの屋根からビルの窓ガラスに飛び込むシーンでは、予定していた窓の隣の本物のガラス窓に突っ込んでしまったとか。相変わらず命がけです。

警察故事續集/Police Story Ⅱ/1988年/香港/ゴールデン・ハーベスト/1988年8月13日東宝東和配給

製作:レイモンド・チョウ/レナード・ホー/エドワード・タン 監督/主演/スタント・コーディネーター:ジャッキー・チェン 脚本:エドワード・タン 撮影:チョウ・イウゾウ/リー・ヤウトン 音楽:マイケル・ライ

キャスト:マギー・チャン/エミリー・チュウ/チュー・ヤン/トン・ピョウ/ラム・クォックハン

受賞:香港電影金像奨ベスト・アクション・デザイン賞(ジャッキー・チェン・スタントマン・チーム)

ポリス・ストーリー3

シリーズの中で最も思い切ったアクションにチャレンジし、ジャッキー自身満足している映画です。中でもヘリコプターから吊るされた縄梯子に飛び移るシーンは、全く安全措置無しで命懸けのスタント。そのままクアラルンプール上空を遊泳?してからラストまでの生身のアクションは、ハリウッドには真似できない香港映画ならではのジャッキー・アクション。共演のミシェル・ヨーもバイクや車を使った難易度の高い危険なアクションを自らこなしています。
スクリーンの中ではジャッキーはアクションでミシェルに食われ気味に感じるくらい、監督のスタンリー・トンやジャッキーのミシェルに対する期待と、それに応えようとするミシェルの気合が感じられます。非常に優れたアクションが詰まった映画と言えるでしょう。
おなじみのマギー・チャンやトン・ピョウに加え、ユン・ワーやケネス・ローが悪役で共演しています。

警察故事3 超級警察/Police Story Ⅲ:Supercop/1992年/香港/ゴールデン・ハーベスト/1992年12月22日東宝東和配給

製作総指揮:レナード・ホー/ジャッキー・チェン 製作:ウィリー・チェン/エドワード・タン 監督/スタント・コーディネーター:スタンリー・トン 脚本:エドワード・タン/フィービー・マ・メイピン/リー・ワイイー 撮影:ラム・ウォクワー 美術:ウォン・ヤンマン 音楽:リー・チャンシィン

キャスト:ジャッキー・チェン/ミシェル・ヨー/マギー・チャン/ツァン・コン/ユン・ワー/トン・ピョウ/ケネス・ロー

受賞:台湾金馬賞最優秀男優賞(ジャッキー・チェン)/香港電影金像奨最優秀男優候補(ジャッキー・チェン)/香港電影金像奨ベスト・アクション・デザイン候補(スタンリー・トン)

ファイナル・プロジェクト

正規のポリス・ストーリーシリーズの第4作目ですが、役名はチェン・カクーからジャッキーに変わっています。恋人役のマギー・チャンは出演していませんが、トン・ピョウはシリーズ共通で共演。なので、同シリーズと呼ぶには微妙な位置づけだと思います。
アクションといいストーリーといい、ジェームズ・ボンドの007シリーズを意識している感があり、数々の危険なアクションからこのシリーズへの力の入れ方が伝わってきます。
脚立や竹馬を巧みに使った格闘アクション、ウクライナでは体感気温―30℃・傾斜角度60度の雪山でのシャツ1枚スノボ直滑降チェイスからヘリコプターへのジャンプ、打ち落とされるヘリコプターから凍った湖へのダイブ。このダイブでは凍傷で命の危険にさらされたらしいです。
水中で闘うシーンはアイデアとしては面白いですが、スピード感溢れる格闘を望んでいると物足りないです。ジャッキーの格闘スピードについていけない欧米のファン向けに、動きが分かりやすいように配慮したアイデアだと思われます。
トリッキー&命懸けアクションてんこ盛りで大満足です!

警察故事4之簡單任務/Police Story Ⅳ:First Strike/1996年/香港/ゴールデン・ハーベスト/1996年12月14日東宝東和配給

製作総指揮:レナード・ホー 製作:バービー・タン 監督/脚本/スタント・コーディネーター:スタンリー・トン 主演/スタント・コーディネーター:ジャッキー・チェン 脚本:ニック・タラモンテン/グレッグ・メロット/エリオット・トン 撮影:ジングル・マ 音楽:ネイサン・ウォン

キャスト:アニー・ウー/ビル・トン/ジャクソン・ルー/ユーリー・ペトロフ/テリー・ウー

プロジェクトS

プロジェクトS

「ポリスストーリー3」のミシェル・キング(現ミシェル・ヨー)を主役にした続編的なスピンオフ作品。それほど、監督のスタンリー・トンにとって、「ポリスストーリー3」のミシェルのアクションが素晴らしかったのだと思います。ジャッキーも少しだけゲスト出演しています。「ポリスストーリー3」同様、素晴らしいアクションを見せてくれるミシェルなのに、DVD化されていないのが残念。

超級計劃/Once a Cop/Project S/Police Story Ⅳ/Super Cop Ⅱ/1993年/香港/ゴールデン・ハーベスト/1995年4月ポニー・キャニオン配給

製作総指揮:レナード・ホウ 製作:バービー・タン/リョン・ソーハウ 監督:スタンリー・トン 脚本:スタンリー・トン/ハン・モクタン/カン・シュイライ 美術:オリヴァー・ウォン 撮影:アンディ・ラム

キャスト:ミシェル・ヨー/ユー・ロングァン/エリック・ツァン/ジャッキー・チェン/ディック・ウェイ

新ポリス・ストーリー

シリーズとは一線を画す、香港で実際に起こったビジネスマンの誘拐事件に基づいた映画です。ファースト・ミッション以来のシリアスなジャッキーです。コミカル路線も良いけど、こういうシリアスなドラマも見応えがあり、意外と好きです。
警察官の正義・勇気・命の尊さという精神が伝わる作品だと思います。

重案組/Crime Story/1993年/香港/ゴールデン・ハーベスト/1993年10月9日東宝東和配給

製作:レナード・ホウ 監督:カーク・ウォン 脚本:レナード・ホウ 編集:チャン・ユーチュン 撮影:アーサー・ウォン/アンディ・ラム

キャスト:ジャッキー・チェン/ケント・チェン

受賞:台湾金馬賞最優秀男優賞(ジャッキー・チェン)/香港電影金像奨最優秀編集賞(チャン・ユーチュン)/香港電影金像奨最優秀男優候補(ジャッキー・チェン)/香港電影金像奨最優秀監督候補(カーク・ウォン)/香港電影金像奨ベスト・アクション・デザイン候補(ジャッキー・チェン・スタントマン・チーム)

香港国際警察/NEW POLICE STORY

部下を惨殺され、酒に溺れ、どん底まで突き落とされた男が、新しい部下との出会いによって復活していく、間違いない感動的パターンだと思います。
復活のキーとなるニコラス・ツェーが良いです。ダニエル・ウーなど、若手俳優を多数起用したため、かなりスタイリッシュな印象を受けます。
ジャッキーお得意のコミカルな面はあまりないものの、ストーリーを重視したクライム・サスペンス的な中にジャッキーがいるというのも、なかなか良いです。
アクション面は多少若手に譲っている感もありますが、ジャッキーは演技面を重視しているようで、ニコラスとの絡みでは、なかなか泣かせてくれます。
「返還から7年――香港を震撼させる最も冷酷な事件発生。」というコピー通り、これまでのジャッキーとはちょっと違った、クライム・サスペンス・アクションといったところですが、ストーリーも良くて満足できました。

新警察故事/New Police Story/2004年/香港/ジャッキー・チェン・エンペラー・ムービーズ/2005年3月5日東宝東和配給

主演/製作総指揮/アクション監督:ジャッキー・チェン 製作総指揮:アルバート・ヤン/ウィリー・チャン/ヤン・ブー・チン 製作:ウィリー・チャン/ソロン・ソー/バービー・タン 製作/監督:ベニー・チャン 脚本:アラン・ユン プロダクション・マネージャー:ウェンディ・ウォン/チュー・マン 美術:ウォン・チンチン/チョー・スンポン/オリバー・ウォン イメージ・コンサルタント:ブルース・ユー 音楽:トミー・ワイ 撮影:アンソニー・プン(HKSC) 編集:ヤウ・チーワイ(HKSE) アクション設計:リー・チュンチー/ジャッキー・チェン・スタント・チーム

キャスト:ニコラス・ツェー/チャーリー・ヤン/シャーリーン・チョイ/ユー・ロングァン/デイブ・ウォン/ダニエル・ウー/ココ・チャン/アンディ・オン/テレンス・イン/葉山豪/Boy’z/ディープ・ン/ウー・バイ/リウ・カイチー/ケネス・ロー/アンドリュー・リン/トニー・ホー/ティミー・ハン/サミー・ハン/サミュエル・パン/フィリップ・ン/スン・チュン/ジョン・シャム/ウォン・チュン・ロン

受賞:香港電影金像奨最優秀映画候補/香港電影金像奨最優秀監督候補(ベニー・チャン)/香港電影金像奨最優秀男優候補(ジャッキー・チェン)/香港電影金像奨最優秀助演男優候補(ダニエル・ウー)/香港電影金像奨最優秀編集候補(ヤウ・チー・ワイ)/香港電影金像奨ベスト・アクション・デザイン候補(リー・チャン・チー/ジャッキー・チェン・スタントマン・チーム)/香港電影金像奨最優秀音響効果候補/香港電影金像奨最優秀視覚効果候補/金鶏賞最優秀男優賞(ジャッキー・チェン)/金鶏賞最優秀作品候補/金鶏賞最優秀助演男優候補(ダニエル・ウー)/金鶏賞最優秀録音候補/台湾金馬賞最優秀助演男優賞(ダニエル・ウー)/台湾金馬賞ベスト・アクションデザイン賞(リー・チャン・チー/ジャッキー・チェン・スタントマン・チーム)/台湾金馬賞最優秀視覚効果賞/台湾金馬賞最優秀観客賞

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