ジャッキー・チェン出演映画2010年代

ラスト・ソルジャージャッキー・チェン出演映画年表
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リメイクと自己のシリーズの集大成!

ダブル・ミッション

ジャッキー・チェン引退!? 危険なシゴトか! 愛する家族か?

良くも悪くも普通に、それなりに、何にも残らずに見終われる映画です。きっとファミリー向け作品とすれば、そんなに悪くないのだと思いますが、ジャッキー映画として見ると、ぬるい感じが否めません。
それもそのはず、監督のライアン・レヴァントが、アーノルド・シュワルツェネッガー主演の「ジングル・オール・ザ・ウェイ」を撮った監督だと知って納得です。雰囲気が似てると思いました。実は「ジングル・オール・ザ・ウェイ」はすごく面白かった記憶があるので、そうするとこの不満感は、やはり、ジャッキー映画として見る期待感が高すぎるせいだと思います。
やっぱりアクションが物足りないと感じてしまうのです。

The Spy Next Door/2010年/米国/レラティビティ・メディア ロバート・シモンズカンパニー/2010年6月19日ショウゲート配給

製作総指揮:ライアン・カヴァナー/アイラ・シューマン/ソロン・ソー/タッカー・トゥーリー 製作:ロバート・シモンズ 監督:ブライアン・レヴァント 脚本:ジョナサン・バーンスタイン/ジェームズ・グリア/グレゴリー・ポワリエ 原案:ジョナサン・バーンスタイン/ジェームズ・グリア 撮影:ディーン・カンディ 美術:スティーブン・ラインウィーヴァー 音楽:デヴィッド・ニューマン 衣装:リサ・ヤンセン

キャスト:ジャッキー・チェン/アンバー・ヴァレッタ/マデリン・キャロル/ウィル・シャドリー/アリーナ・フォーリー/ビリー・レイ・サイラス/ルーカス・ティル/ジョージ・ロペス

ラスト・ソルジャー

これはアクションを主体としたジャッキー映画ではなく、“ジャッキー流反戦映画”です。
とはいえ、ジャッキーの作品ですから、アクションも取り入れてコミカルに描いています。
この映画のジャッキーは他の作品に見るような“勇敢で強いジャッキー”ではなく、少し「カンニング・モンキー 天中拳」を彷彿させるような、“臆病でずるく、戦争を嫌い、故郷での平和な暮らしを望む平凡な兵士”なのです。いわば「THE MYTH/神話」の蒙毅将軍とは正反対の役柄です。それに相対して、“捕虜になるくらいなら名誉の戦死を選ぶと考える敵の将軍”を演じる台湾の人気歌手ワン・リーホン。相対する2人は不本意ながらも行動を共にしていくうちに、お互いを理解していくようになります。
20年間も構想を温めてきたという、ジャッキー渾身の反戦映画。欲を言うなら、ファンとしては最後は別の展開を望みました。

大兵小将/Little Big Soldier/2010年/中国・香港/Bona Entertainment JCE Movies/2010年11月13日プレシディオ配給

製作総指揮:ジャッキー・チェン 製作:ソロン・ソー/ユエン・ノン 監督:ディン・シェン 脚本:ディン・シェン 原案;ジャッキー・チェン 撮影:チャオ・シャオティン 美術:リ・スン 音楽:シャオ・クー

キャスト:ジャッキー・チェン/ワン・リーホン/ユ・スンジュン/リン・ポン/ドゥ・ユーミン/ユー・ロングァン

ベスト・キッド

文字通り、1984年の「ベスト・キッド」のリメイクですが、このリメイクは大成功だと思いました。
師匠になる管理人ハン役のジャッキーがしぶすぎます!本当にかっこいい!強さは秘めてこそ、かっこいいのです。
原作の空手がカンフーになり変わり、師匠がジャッキーになることで、説得力のある映画になったんだと思います。
オリジナルでもユニークな特訓が印象的でしたが、オリジナルに敬意を表しながらも、新たな特訓がユニークです。
また、ウィル・スミスの息子である主演のジェイデン・スミスの演技が秀逸で天才的!アクションをこなすための厳しいトレーニングも行ったようで、当時12歳の子供に脱帽です。あのジャスティン・ビーバーとともに主題歌も歌っています。
大ヒットしたこの映画は、原作同様、感動的なストーリーで、映画館でも泣けました。

The Karate Kid/2010年/米国・中国/オーバーブック・エンターテインメント JWプロダクションズ 中国?影集?公司/2010年8月14日ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント配給

製作:ジェリー・ワイントローブ/ウィル・スミス/ジェイダ・ピンケット/ジェームズ・ラシター/ケン・ストーヴィッツ 監督:ハラルド・ズワルト 脚本:クリストファー・マーフィ 原案:ロバート・マーク・ケイメン 撮影:ロジャー・プラット 美術:フランソワ・セガン 音楽:ジェームズ・ホーナー 衣装:ハン・フェン

キャスト:ジェイデン・スミス/ジャッキー・チェン/タラジ・P・ヘンソン/ハン・ウェンウェン/ワン・ツェンウェイ/ユー・ロングァン

新少林寺/SHAOLIN

一世を風靡したリー・リンチェイの「少林寺」とは全く異なった、アンディ・ラウ主演の「新少林寺」ですが、これが期待以上に良く、感動的で、私は映画館で泣きました。見終わった後に「いい映画だったなぁ」と思わせてくれました。
アンディ・ラウとジャッキーといえば、「七福星」「酔拳2」「炎の大捜査線」と共演していますが、本格的な共演は「七福星」以来。「七福星」での共演はほぼアクションのみという感じでしたが、今作は深いです。
「WHO AM I?」「プロジェクトBB」などのベニー・チャン監督/製作なので、ストーリーがしっかりしていて、伝わってくる“少林の心”に心が震えました。
悪役のニコラス・ツェーは、同じくベニー・チャン監督/製作の「香港国際警察/NEW POLICE STORY」の時とは打って変わり、真田広之さん主演の「PROMISE/無極」での悪役ぶりを彷彿させる演技です。
ジャッキーは特別出演ですが、主人公を導く重要な役割。きちんとジャッキーらしさを見せてくれます。
本家の映画「少林寺」から、ユエ・ハイさんが出演されていて、「少林寺」との繋がりを勝手に想像してしまいます。

Shaolin/2011年/香港・中国/英皇電影,中国?影集?公司,Huayi Brothers Media,
Beijing Silver Moon Productions,Shaolin Temple Culture Communication/2011年11月19日カルチュア・パブリッシャーズ配給

製作:アルバート・リー/ベニー・チャン 監督:ベニー・チャン 脚本:チャコール・タン/チェン・カーチョン 撮影:アンソニー・プン 美術:イー・チュンマン 音楽:ニコラ・エレラ/アンソニー・チュウ

キャスト:アンディ・ラウ/ニコラス・ツェー/ファン・ビンビン/ジャッキー・チェン/ウー・ジン/ユエ・ハイ/ユィ・シャオチュン/ション・シンシン/シー・イェンレン

1911

辛亥革命100周年と同時にジャッキー出演映画100本目を記念し、構想10年、監督に「レッドクリフ」の撮影監督チャン・リーを迎えた歴史大作映画です。中華民国建国のきっかけとなった辛亥革命を、実話に基づいて新たな視点から描き、革命を通して生きる希望を与えてくれる作品だと思います。
アクション面では銃撃戦が主ですが、終盤あたりに、ジャッキーらしいアクションを見せてくれます。やや、無理やり作った感のあるシーンですが(笑)
ジャッキーと息子のジェイシー・チェンとの本格的な共演も見どころです。

辛亥革命/2011年/香港・中国/成龍英皇影業有限公司ほか計12社/2011年11月5日東映配給

製作:ワン・ジェン 監督:ジャッキー・チェン/チャン・リー 脚本:ワン・シントン/チェン・バオクアン 撮影:ホァン・ウェイ 編集:ヤン・ホンユィ アクション指導:ウー・ガン/JCスタントチーム 美術:チャオ・ハイ 音楽:ディン・ウェイ

キャスト:ジャッキー・チェン/ウィンストン・チャオ/リー・ビンビン/フー・ゴー/ジェイシー・チェン/ジョアン・チェン/スン・チュン/ジャン・ウー/ニン・チン/ユィ・シャオチュン

ライジング・ドラゴン

1986年に製作された「サンダーアーム/龍兄虎弟(龍兄虎弟/Armour of God)」1990年に製作された「プロジェクト・イーグル(飛鷹計劃/Armour of God Ⅱ)」に次ぐ、待ちに待ったArmour of Godシリーズ第三弾!“アジアの鷹”と呼ばれるトレジャー・ハンターが活躍するアクション超大作シリーズ。製作・監督・脚本・主演の4役をこなした真のジャッキー映画です。
三作通してのストーリーの関連性はほとんどないですが、ガムの食べ方など、ジャッキーのキャラクターは一貫しています。実は私はこのキャラクターが大好きで、カッコよさではジャッキー映画中No.1だと思っています。
これまでのシリーズ同様、アクションてんこ盛りで、還暦を迎えようかという年齢で、さらにローラースーツでの新しいアクションにも挑戦しています。
そして、長年体を張ってきたジャッキーを労うかのように、最後にはダニエル・ウーやスー・チーのカメオ出演、さらにはジャッキーの本物の奥さんであるジョアン・リンまで登場します。良い意味で、公私混同な作品というわけです。
この「ライジング・ドラゴン」を最後に、ジャッキーはスタントマンを使わないアクションを引退すると宣言したので、これで本格的なノースタントアクションが最後かと思うと何度でも目に焼き付けておきたいという気持ちから、私は“ジャッキー最後の雄姿を”という思いで、劇場へ2度足を運んで字幕版と吹き替え版の両方を観ましたが、次の「ポリス・ストーリー レジェンド」ですぐにアクション復帰してて、“やっぱりね”という思いでした(笑)

十二生肖/Chinese Zodiac/2012年/香港・中国/英皇影業有限公司,英皇電影,Emperor Dragon Movies,成龍影業有限公司,成龍英皇影業有限公司/2013年4月13日角川映画配給

製作総指揮:ジャッキー・チェン 製作:ジャッキー・チェン/スタンリー・トン/バービー・タン 監督:ジャッキー・チェン 脚本:ジャッキー・チェン/スタンリー・トン/エドワード・タン 撮影:ン・マンチン 美術:オリヴァー・ウォン 音楽:ネイサン・ウォン 衣装:トーマス・チョン 特撮:ブルース・ロウ

キャスト:ジャッキー・チェン/クォン・サンウ/ジャン・ランシン/ヤオ・シントン /リャオ・ファン/ローラ・ワイスベッカー/アラー・サフィ/オリヴァー・プラット/ケイトリン・デシェル/ヴィンセント・ツェ/チェン・ボーリン/ロザリオ・アメデオ/ケン・ロー/ダニエル・ウー/スー・チー/ジョアン・リン

ポリス・ストーリー レジェンド

前作「ライジング・ドラゴン」の引退宣言なんてどこ吹く風、ジャッキーの体を張ったアクションは現役続行のようです!
しかもこの「ポリス・ストーリー レジェンド」では、久しぶりと言っていい“リアルな格闘”を見せてくれます。つまり、本物の武術家、中国武術散打チャンピオンとの力加減をしない全力の格闘シーンです。
また、リアリティを追及するため、「サンダーアーム/龍兄虎弟」での大怪我のジンクス“短髪”から解放されるべく、久しぶりの短髪で挑みました。
この映画では、ジャッキーは人情派の刑事役。これまでのポリス・ストーリーで演じた香港警察ではなく、中国公安の刑事役です。仕事一筋で愛娘と確執のある不器用な人情派刑事ジョン・ウェン(「シャンハイ・ヌーン」シリーズのチョン・ウェンを思い出してしまうのですが…)なのです。
監督は「ラスト・ソルジャー」のディン・シェン。ただのアクション映画にさせないストーリーの展開が面白いです。敵役には真田広之さん主演の「PROMISE 無極」で怪演を見せたリウ・イエ。ジャッキーと対照的な魅力を持っています。
私が思う、この映画の一番の良いところは、これまでのポリス・ストーリーシリーズとは違い、“(過去は別として)誰も死なない”ところです。誰も死なせない人情派刑事、これこそがジャッキーじゃないでしょうか。

警察故事2013/Police Story 2013/2013年/香港・中国/China Vision Group,Wanda Media Co./2014年6月6日ブロードメディア・スタジオ配給

製作:ジャッキー・チェン/ヨウ・ニン/ルー・ジェン 監督/脚本/編集:ディン・シェン アクション指導:ヘ・ジュン

キャスト:ジャッキー・チェン/リウ・イエ/ジン・ティエン/グーリー・ナーザー/リュウ・ハイロン/ジョウ・シャオオウ/ユー・ロングァン

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